2016/10/17

久しぶりのレポート

ついにまるまる1ヶ月書くのを忘れていました!

お出かけとかもしたけど、iPhone調子悪いし写真を取り込めず。
そして昨日iPhone7を手に入れました!余裕の128Gです。
なんかもう色々余裕ですね。今までは4年使った16Gだったので。笑

久しぶりに嬉しいことが。(自分に関しての)
2回不合格だったレポートがついに合格しました。
長かった。。。。
これが合格しない限りいつまでも科目履修生になっていなければならないので本当に良かった…
造形活動と発達障害について書いていたんですが、私は仕事柄この2つの関係に目を背けられずにテーマとして選びました。
しかし、、、
1回目は発達障害のことしか書かれていません、不合格。
2回目は造形活動の学習指導要領内の役割しか書かれていません、不合格。
という感じでした。
正直2回目で合格すると思ってたので2回目が不可で返ってきたときは本当に落ちました。

でも気を取り直して、発達障害児の放課後サポートをしている方に直接取材して、私が書きたかったことがやっと書けた気がします。
協力してくれたRさん、Iさん本当にありがとうございました。
直接お礼も言いにいかなきゃ…

というわけで、久しぶりにレポートを載せます。
特定されそうな部分は伏せ字にします。
本当は写真資料なども添付しましたが、載せないことにします。


初等教育における発達障害児に対する美術教育の可能性

 近年の初等教育における多くの課題のなかで、私が興味を持ったのは「発達障害児の増加とその対応」である。文部科学省のホームページより、現在の教育に関する主な課題して「3教育の機会均等」の中に、「特別支援教育」の項目がある。そこには「LD等の発達障害のある児童生徒が小中学校の通常の学級に6.3%在籍していると考えられ、幼稚園から高等学校における発達障害等の障害のある児童生徒に対する支援体制の整備が必要。特別支援学校教諭免許状保有率の向上及び教員研修の充実等による教員の専門性の向上が必要」とある。このような現状を踏まえ、私は初等教育の造形美術教育においてこれらの問題に対応できる可能性があると考えている。
 では美術教育は発達障害児に対し、どのような効果が期待されるのであろうか。美術教育は、その時代、時代で考え方が異なるのは自然なことであるが、造形活動については、1956年の学習指導要領でその重要性が述べられている。77年の小学校学習指導要領では、表現や創造活動の喜びを体験させることが重視され、1・2学年の項で造形的な遊びという言葉が登場した。89年には造形遊びという表現に変わり、34学年にまで、98年には56学年まで造形遊びが広げられた。体験重視の方針はその後も変わらず大筋で続けられている。また、学校教育のみならず、美術館との連携を深めることで、造形活動・造形遊びはより活発化した美術教育として広まっている。そこでは、お仕着せの美術教育から離れ、生徒が自身で主体的に考え、自由に表現していくという自己表現の実践を目的としている。この小学校学習指導要領に書かれてある内容はもちろん発達障害のない児童に対してであるが、初等教育における「造形遊び」は発達障害児に対しても十分効果が期待されるものである。芸術教育の意義を考えるために、ハーバード・リードの『芸術による教育』を参考にしたい。リードは本書の中で「芸術教育の意義が、単に芸術的な事柄の知識や技法にとどまるのではなく、人間の全側面の成長に関わる教育であることの意義なのである (注1 」という主張している。人間の全側面の成長とは当然発達障害を持つ児童にも当てはまる。
 では、造形活動のどのような部分が発達障害児に対する教育に有効なのだろうか。私は発達障害児の放課後サポートをしておられるI氏に直接話を伺った。I氏は障害児対象の放課後サポートをしておられる方で、造形活動は専門の講師を招いてプログラムに取り入れている。造形活動は決して簡単なことばかりをするのではなく、多くの発達障害児が苦手とする細かな作業がうまくいかないことによる我慢や限界を経験することになる。そこでI氏をはじめとするスタッフはそこで手助けをせず、時間をかけても自分で解決するように放置するという。はじめは投げ出してしまうが、いつか再開する。そしてその困難を乗り越えたとき、苦手なことがひとつ減るのだ。自閉症傾向のある児童はこだわりが強く、なかなか前進することが難しいが、自分で「できる」「できない」を経験すると納得し、こだわりが減るという効果が見られた。造形活動は、他教科では発揮できなかった力を思わぬ形(発想、こだわり、作業など)で発見し、自信に繋がる可能性を秘めている。指導者として工夫する面では、発達障害児や自閉症児は視覚情報を処理することが優位であることが多い(注2)ので、聴覚情報より視覚情報を多くすることである。造形の手順や作業方法を黒板に具体的に書き出し、手本なども多く準備する。造形活動が有効となった例として小学2年の女子の例を教えていただいた。その女子児童は軽度の発達障害児で、小学1年時は通常学級に在籍していた。図工で制作した絵画をクラスメイトに「気持ち悪い」と評され、ショックを受け、全く絵を描かなくなってしまった。その後もトラブルが続き、放課後サポートをうけることになった。2年時からは支援学級に在籍することになった。来たばかりの頃は造形活動をしても作品を隠す、極端に小さな作品しか作らないという様子だったが、「やりたくなければやらなくてもいい」と1度突き放すと自分から少しずつ制作するようになり、講師はそれらの作品を見て何度も褒めた。まわりの児童も「この子はこんなことができるんだ」という意見を発するようになった。具体的に示した手順を小さなことでもひとつできたら褒める、を繰り返し、1年かけて大きな絵を描けるようになった。そして失われていた自信を取り戻してきている。同時にこだわりも減ってきたという。このように造形活動は時として児童の思わぬ力を発見でき、そして本人に自信を植え付け、生きる力を養うことができると考える。そしてそれはもちろん発達障害でない通常学級に通う児童にも有効であるだろう。
 以上のように、造形活動には初等教育における発達障害児に対する美術教育において、効果が期待される要素が多分に含まれているということが言える。


参考文献
1 『芸術による教育』フィルムアート社 ハーバート リード, Herbert Read, 宮脇 , 直江
, 岩崎 2001
2 『美術教育の題材開発』武蔵野美術大学出版 三澤一実監修 2014
その他
『はじめての特別支援教育』有斐閣アルマ 柘植雅義編 2010
文部科学省ホームページ www.mext.go.jp 

ある時期はハーバート・リードという名を聞くのも嫌でしたが、やっぱりなんとかなるもんですね。


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