2013/08/25

『風立ちぬ』の感想

『風立ちぬ』を観てきました。

とても感動しました。
つまらない、という人の意見もわかりますが、慣れてないだけだと思います。

私的にはジブリ映画ベスト5には必ず入ります。

慣れてない、というのは、物語の作り方もそうですが、声、人物の行動とか、時代設定とか、今までの宮崎駿の映画との違いに慣れない人もいると思ったからです。

私は小津安二郎が大好きなので、1920年代という時代設定も大好きだし、当時の映画俳優のしゃべり方って本当に『風立ちぬ』の庵野秀明そのもので、宮崎駿はよく抜擢したなぁと思います。

そして大きなテーマのひとつである「反戦」の描き方が、小津映画に通ずると思います。

静で描く、というか。

小津安二郎は年代からして黒澤明と比較されることが多いのですが、黒沢は「動」、小津は「静」という位置づけです。
ジブリ映画にも「静」と「動」があるとすれば、宮崎駿は両方できるってことで、本当にすごい監督だと思います。

小津安二郎と似てる、って言っても『風立ちぬ』はアニメーション映画。

実在の人物を描くには、実写でもよかったんじゃない?なんて思うけど、カプローニとの友情を描くシーンはさすがアニメーション監督で、アニメーションでしか出来ないファンタジー要素が詰め込まれていて、さらに感動しました。

ラスト15分、
あんなに一生懸命作った零戦が、特攻作戦に使われ、結局一機も帰ってこない、という状況、そして婚約者との別れ、敗戦、絶望です。
しかし、少年時代から夢の中で友情を育んで来たカプローニが言うのです、
「あなたは生きねばならない」って。

思い出すだけで泣ける…笑

もう1回見に行こうかなぁ〜


エンディングの荒井由実の『ひこうき雲』で余韻に浸る時間も良かったです。
はぁ〜。良い映画だったわ。

あと音響が人の声で作られているんだけど、どういう意図がるか知らないけど、それもアリだと思いました。
Bjorkの『メダラ』ってアルバムがあるんだけど、全部人の声で作ってあって、それを思い出しました。